平谷美樹の歌詠川通信

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歌詠川物語Ⅱ 釣り人社刊

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『FlyFisher』という雑誌に連載していた
『歌詠川物語Ⅱ』にラスト部分を書き加えて単行本化したものです。
この小説も、予定調和を目指しました。
環境と人間という大テーマは解決のつけようがないのだけれど、
とにかく前向きな歌詠川の人々が描かれます。
ただ“ブームとしての環境問題”には否を唱えています。
「環境に優しい」という言葉の愚かしさや、
ブームとして行われる環境対策は、
我々がもういちどきちんと学ばなければならないことだと考えます。

今回は“ある動物”が大きなキーワードとして登場します。
実は、構想している『歌詠川物語Ⅲ』も
動物がキーワードで登場するのですが……。
今のところ、『Ⅲ』の予定は立っていません。
『Ⅱ』がもっと売れてくれないと(笑)
雑誌で既読の方も、ラストの大幅加筆部分は
充分に楽しんで頂けると思いますので、
どうぞお買いあげを(笑)

SF以外の小説という繋がりで、次は

 『呪海』 光文社カッパノベルズ刊

でいきましょうか。
ホラーですが、ちょっとSF的な設定もあります。
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# by y-hiraya | 2009-01-12 00:55 | 作品の召し上がり方 | Comments(2)

「歌詠川物語」 釣り人社刊

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フライフィッシング小説の連作短編集です。
フライフィッシングとは、毛鉤を使う釣りです。
主に川や湖など淡水魚を狙うものですが、
最近では海のフライも人気のようです。
釣りに興味の無い方でもブラッド・ピットの出た
「リバーランズスルーイット」という映画はご存じなのでは?
あのフライ・シーンの美しさは絶品であります。
フライをする人間は結構、ツッコミを入れたくなるシーンもありますが(笑)

「歌詠川」は架空の川です。
しかし、モデルは存在します。
「歌詠川Ⅱ」を連載していた時に、釣り人社に、
『歌詠川はどこにあるんですか?』
という問い合わせがあったそうです。
それで慌てて次の号から架空の川であるという但し書きが添えられました。

「歌詠川」物語は、フライをなさらない方もけっこう読んでいらっしゃるようで、
『フライを知らなくても楽しく読めた』という声も聞こえています。
泣ける話がお好きな方は是非とも読んでいただきたい(笑)
ぼくの小説にしては泣かせどころ満載で、最後の話などは、
ぼく自身、書きながら、そして読み返しながら泣きました。ホント。

本書には悪人は出てきません。ムカツク奴は出てきますが、ほんとはいい奴なんです。
実際の川釣りは環境問題を含め暗澹たる思いをする方が多く、きわめて世知辛い。
せめて小説の中には楽園を描きたい。
そういう思いで執筆しました。

そうそう。
まだ本になっていませんが、「虹鱒亭奇譚」という連載もしていました。
無茶苦茶怖い川の怪談を連載していたんですが、
「怖すぎる」ということで人気が出なかった模様(笑)
本にしたいんですけどねぇ。釣り関係の小説はあまり売れないので本にしてくれる所はないだろうなぁ。
ムッチャ怖いのでもったいないんですが。

次回はフライフィッシング小説つながりで

「歌詠川物語Ⅱ」 釣り人社刊

にします。
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# by y-hiraya | 2009-01-08 23:12 | 作品の召し上がり方 | Comments(0)

「約束の地」 角川春樹事務所刊

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「約束の地」というタイトルはたくさんありますね(笑)
ぼくの「約束の地」は超能力者モノです。
“本物”の超能力者を追うルポライターと、
社会の中に埋没して生きている超能力者たち。
超能力者たちをかくまう廃村の老人たち。
そして、彼らの力を利用しようとする国家機関。
テーマは「マイノリティー」です。
アクション満載。泣かせ場面もあります(笑)

「マイノリティー感覚」は幼い頃から持っていました。
小学校時代はけっこういじめられましたし、
成績も悪かったので担任教師たちからは酷い扱いもうけました。
転校生でしたからね。うまくとけ込めなかったのでしょう。
ただ、中学校に入学してすぐに開き直りましたので、
二度とぼくをいじめる者はいませんでしたが、
「マイノリティー感覚」はずっと続いていました。
で、得た結論は、「相容れないものは、いつまでも相容れない」ということ。
もしかすると「自伝的作品」であるのかもしれません(笑)

ラスト近くに超絶的な力が発揮される部分があって、そこが荒唐無稽だという批評がありました。
しかし、超能力じたいが荒唐無稽なのですから(笑)
「そこまでの力を持たなければ、マイノリティーである超能力者たちは生き残れない」
と読みとって頂ければうれしかったな。

SFが続きましたから、次は釣り小説といきますか。

「歌詠川物語」 釣り人社刊
フライフィッシング小説ですが、フライをしない方も楽しめます。

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# by y-hiraya | 2009-01-05 17:54 | 作品の召し上がり方 | Comments(0)