ありきたりの言葉ですが、あっという間に年末であります。
今年はあまり新刊を出せませんでした。【採薬使佐平次シリーズ】の文庫化はありましたが、新刊は【貸し物屋お庸シリーズ】と【草紙屋薬楽堂ふしぎ始末】のみ。
お買いあげ下さった皆様、ありがとうございました。
7月からは岩手日報で【柳は萌ゆる】の連載が始まりましたが――。連載分の原稿はすでに春には脱稿していました。
以後、原稿を書いていなかったわけではないのです。
書いたものはほとんど来年に回されてしまい、今年の刊行がなかったのです。
ということで、来年は2月から6月まで毎月本が出る予定です。
文庫書き下ろしが3冊。内訳は、新しいシリーズが2つと、既にあるシリーズの続巻が1つ。そして、単行本が1冊。 既刊の文庫化――、これは上下巻です。
これらにはちょっとした仕掛けがあるのですが、今は書けないのがもどかしい(笑)。
どういう作品かはまだ公表できないのですが、2月に出る本は1月には告知できます。その時に、仕掛けについてもお知らせできるかもしれません。
あっという間ではありましたが、色々なことがありました。
マイナス面では――。
まず、あまり釣りに行けなかったこと――。原因は、行ける日と天候の関係ですね。9月の台風10号で県内の河川は大きな被害を受け、とても釣りに行く状況にも気分にもなれませんでした。
それから肺ガン検診にひっかかったこと(笑)。わたしは定期的に胸のレントゲンと、CTを受けているので、もし癌があれば見つかっているはずなので、精密検査をしても「異常なし」になる可能性が高いとは思いましたが、それでも最悪の事態を考えて、いろいろとシナリオを用意しました(笑)。結果は「古い気管支炎の痕跡が写っていた」というものでした。
そして、18年間一緒に暮らした愛犬に旅立たれてしまったこと。
わたしは心に鬱屈があるときには、SNSの記事を書かないことにしています。
自分の心の中で処理をして、過去の物となった時に書きます。
だから、愛犬のことも心配ご無用。先に旅立った愛猫、愛犬らと一緒に、家の中で遊んでいると思うことができています。
教師時代にカウンセリングを齧ったのですが、けっきょく、クライアントはカウンセラーと話すことによって、自分で道を見つけて行くんですよね。だからわたしは自分との対話で心の問題を解決して行きます。
昔は人に相談していたのですが、相手の慰めを次々に否定していくもんだから、最後には怒られてしまう――(笑)。タチの悪い相談者だったのです。
ということで、口に出さない、文に書き起こさない悩みはたくさんありますが、すべて自分で解決しなければならないこと――。
だから目先の楽しいことに集中しようかと。
1月14日・15日は盛岡市のクロステラスという商業施設で【岩手盛岡アマチュア地ネマフェス2017】というアマチュア映画政策集団のイベントがあります。わたしは両日会場にいて、お手伝いやトークショーをする予定ですので、ご都合がつく方はいらしてください。無料です。
「柳は萌ゆる」はまだまだ続きます。2月からは本が連続刊行されます。
現在、連作短編の残り1本を執筆中で、それを書き終えたら6月以降に備えての原稿を書こうと思います。
ということで、大晦日も元日も仕事です(笑)
来年こそは、みなさんがお仕事をしてるときにたっぷりと休ませてもらいます。
あっ――。マイナス面だけ書いて、今年あったプラス面のお話を書きませんでした。
まぁ、書ききれないほどいいことがあったということで(笑)。
皆様、よいお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いします!
〈文・平谷美樹〉