
「呪海」の続編というわけではありません。
主人公は聖天弓弦(しょうでんゆづる)という神主見習い(笑)ですが、扱う事件が異なります。
今回は、縄文晩期の遺跡で発掘された謎の土器がポイントになっています。
その他にも低湿地で発見された“ある物”が関わり、恐怖の物語が展開する――
という趣向であります。
この作品も例によって
「小難しいところは、そういうもんだと思って読む」
という読み方をお勧めします。それでもストーリーは充分に追えますし、面白さが減じることはないと思います。
本当は、これ以後東北が大変なことになり、日本が大変なことになり――
という大スペクタクルな展開になる予定だったのですが、現在休止中。
シリーズ物というのはやはり売れ行きに左右されるのであります(笑)
まぁ、そのうち続きを書くチャンスもあるでしょう。
次はちょっと目先を変えて宇宙モノに行ってみますか。
『運河の果て』 角川春樹事務所刊
この作品は小松左京賞受賞後の初長編です。
実は、この作品を書いていた頃は、二足の草鞋だったのですが、
休日には80枚書くというペースでした。
で、実は幻の第2作というのがあるんです。
タイトルは『紅い沙』。火星モノです。
500枚くらいの作品で、受賞後に一気に書き上げたのですが、気に入らず、
編集者さんにお願いしてお蔵入りにして、新しく1本書いたのが『運河の果て』でした。