『FlyFisher』という雑誌に連載していた
『歌詠川物語Ⅱ』にラスト部分を書き加えて単行本化したものです。
この小説も、予定調和を目指しました。
環境と人間という大テーマは解決のつけようがないのだけれど、
とにかく前向きな歌詠川の人々が描かれます。
ただ“ブームとしての環境問題”には否を唱えています。
「環境に優しい」という言葉の愚かしさや、
ブームとして行われる環境対策は、
我々がもういちどきちんと学ばなければならないことだと考えます。
今回は“ある動物”が大きなキーワードとして登場します。
実は、構想している『歌詠川物語Ⅲ』も
動物がキーワードで登場するのですが……。
今のところ、『Ⅲ』の予定は立っていません。
『Ⅱ』がもっと売れてくれないと(笑)
雑誌で既読の方も、ラストの大幅加筆部分は
充分に楽しんで頂けると思いますので、
どうぞお買いあげを(笑)
SF以外の小説という繋がりで、次は
『呪海』 光文社カッパノベルズ刊
でいきましょうか。
ホラーですが、ちょっとSF的な設定もあります。