50代最後の年が終わろうとしています。来年は還暦ですよ……(苦笑)
今年はあまり本を出せませんでした。夏くらいから、後半の仕事を入れようとあれこれ画策していたのですが、みんな来年に回っていくという奇妙な現象に首を傾げていました。 それが伏線だったんですねぇ(笑)
10月以降、仕事がはいっていないおかげで、10月末の一大事に、関係各位にあまり迷惑をかけずにすんだのでありました。
初夏に、精密検査の通知が来ました。
喀痰検査にひっかかったのであります。レントゲンの方は大丈夫だったのですが、痰の中に炎症を起こしている時に出る細胞があるということで、CTの検査を受けました。
すると――左肺に影があるとのこと。それで気管支鏡検査。気管支に腫瘍があり、細胞を採取して検査したところ、癌細胞がみつかりました。
肺癌であります。心臓の大病を経験しているので、動揺はありませんでしたが、検査と検査の間が長く、癌の確定まで2ヶ月ほどかかったので、ずいぶん苛々しました。
腫瘍の大きさからステージⅠbかⅡb。近くにリンパ節があり、そこに転移していればⅡbで、転移がなければⅠbということでした。転移があるかどうかは、手術で切除して検査した後でなければ分からない――。
「すぐに手術してください」
わたしはせっつくようにお願いしました(笑)
というのも、前述の通り、急いで書かなければならない原稿はなかったのですが、10月から盛岡文士劇の稽古に入っていたのです。
「肺癌の手術は10日ほどで退院できる」と聞いていたので、文士劇には出演するつもりで稽古に入っていたのでした。
「10月の後半に手術ができれば、11月の前半には稽古に復帰でき、11月30日、12月1日の公演には出られる」と考えたのです。
そして、うまい具合に10月の末に手術できることになり、わたしの目論み通り稽古に復帰して、公演にも出られました。
リンパ節には転移なし。全身への転移も調べましたが、それもなし。ステージⅠbで、念のために抗ガン剤を投与するということになり、現在粉薬を服用しています。
消化器に関する副作用が出るかもしれないと言われていますが、いまのところそれはなし。腎臓の機能が若干落ちているということで、二週間に一度の通院で様子を見ながら抗ガン剤を続けることになっています。
手術では、心停止が起こったそうで(笑)
もちろん、全身麻酔で眠っていたのでわたしにその記憶はありませんが、ドラマや映画でお馴染みの、執刀医が直接手で心臓を掴んでマッサージするという処置で、蘇生したそうです。
心臓をじかに鷲掴みされた人はなかなかいるものではないので、人に会うたびにネタとして話しています。
手術後には色々と面白いネタがあるですが、書けば長くなるのでいつかお目に掛かったときにでもお話いたしましょう。
〈文・平谷美樹〉
【主殺しの罪で蝋燭屋の手代が捕らえられた。
現場の状況を不審に思った南町奉行定廻同心の左馬之介は、冤罪に泣く人のために横槍を入れて無実を証明する牢屋同心、「よこやり清左衛門」と助役の政之輔に相談を持ち掛ける。
まもなく、殺された勝右衛門は山賊との諍いに巻き込まれた過去があり、素性の怪しい飯炊き女が店から忽然と消えていることが判明する。
罪の償い、母子の想い――過去の因縁がもたらす悲しき運命の結末は!? 】
どうぞよろしくお願いします。
〈文・管理人M〉
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